実習場で上手くいったこと!

「Iメッセージを使ったコミュニケーション」

                                                 看護学生 カメちゃん
状況:
  母性看護学実習2日目
  産褥1日目の褥婦さん(34歳)。昨日よりベビーの産毛(体毛)が濃いことを気にしていた。

~バイタル測定時訪室すると、面会者あり(夫・娘・実の母)。そのとき褥婦さんが号泣していた。~
                 ※バイタルとは熱、血圧、脈、意識状態を観察することを言う。
 
学生: 「失礼します。」
       (え~。何で泣いているの?昨日はあんなに明るかったのに・・・。でもいろいろ聞きづらいし、嫌だな~。なんだかいづらい空気だし・・・。)

学生: 「こんにちは。」
       (と、とりあえず面会の方にあいさつ・・・・苦笑いをして、その場をとりつくろう。)

A氏: 「・・・・」

学生: 「お熱測っていただけますか。次は血圧と脈拍を測ります。」 (早く測って逃げよう。)
学生: 「失礼しました。」 何事もなかったかのように・・・退室

     このときの私の気持ち:~カメちゃんの心の声です。

     なんで泣いていたのかな~?変なときに部屋に行っちゃたな。深く聞くのはやめた方がいいかな。
     だって、まだ昨日会ったばかりだしね~。でも心配。でもいいや。家族もいたし、心配ない。心配ない。

☆聞いた方が良いのか、やめた方が良いのか葛藤し、先生に相談。Iメッセージの使い方を教えてもらって、やっぱり聞いてみることにした。

その後・・・・

    受けもち褥婦さんは授乳のため授乳室でベビーと2人、他の人はいなく話しやすい雰囲気。
学生: 「Aさん。先ほどは、お辛い時に、私が伺ってしまって・・・申し訳ありませんでした。とても気になっていたんです。」

A氏: 「違います、違いますよ!いいんです・・・。学生さんのせいじゃないから・・・。あのね、実は大したことじゃないんですけど・・・。母に毛むくじゃらって赤ちゃんのこと言われて腹が立って。」 

     (少し思い出して涙ぐむ)  

学生: 「・・・・そうだったんですね。それは、お辛かったですよね」   (表情も声も共感するようにうなづく)


A氏: 泣いてはいるが、表情が明るくなる。


★その後も、病棟実習終了まで良好な関係が築けた。産毛についてもそのうち取れてくることを伝え、安心していただくことができた。 

   産後にはちょっとしたことで、気持ちが沈んでしまったりと、気分が変動しやすい。ひどくなれば
   マタニティーズブルーなどを引き起こすことがある。

      ※マタニティーズブルー:産褥期の母体に見られる不眠、不安、涙もろさ、うつ状態などの精神症状をいい、多くは産後の体調の回復とともに症状が消失する。


この場面のコミュニケーションで何がよかったか?

答え Iメッセージを使ったこと。

受け持ちの褥婦さんが泣いていることがとても気になっていたにも関わらず、何といったらいいのか解らなかった。声をかけていいものか・・・そっとしておいたほうがいいのか・・・。

 しかし、泣いている所は見てしまったのだから、そのことにふれないものどうなのか????このとき 「大丈夫ですか?」と聞くのも、さっきのこと詳しく知りたいと受け取られがちであるし・・・・。
心配している気持ちをどう伝えたらいいのか解らずあきらめそうになっていた。

そんな時、先生から 「 I メッセージ 」の使い方を教えてもらい、これだ!と思った。

I メッセージとは、主語を「私が」にして表現する方法。

「 お辛い時に、私が伺ってしまって・・・申し訳ありませんでした。」

私が・・・・・・・気になっていました。」  

と表現すると私の気持ちを相手に伝えているだけなので、心配している気持ちや、泣いている時伺ってしまいごめんなさい、という事だけを伝えることができた。その結果、褥婦さんといい関係がつくれたのだと思う。


Iメッセージを使ってみて、気まずいその場の雰囲気を解消することができたので、ぜひ、よりよいコミュニケーションをと考えている人に私の経験をお伝えしたいと思った。

今までの自分にはないコミュニケーション方法だったが、相手との距離を認識し、新たな人間関係を築くきっかけとなった。

Iメッセージは主語が「私」である。個人的な意見という受け取り方になるため、相手が受け取りやすく、気持ちが伝わりやすい。また、送り手も自己表現しやすく、自分の気持ちがストレートに相手に伝わると実感した出来事だった。

 これからは、実習の場だけでなく、今まで私が自己主張や自己表現をしづらいと感じていた友達や相手にも使ってみたいな。と思う。

そうすれば苦手な相手にも自分の素直な気持ちが伝わると思う。また、大切な人にも使って、素直な自己表現でより深い絆を築きたいと思った。


「Iメッセージを使ったコミュニケーション」                             学生 カメちゃんでした

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