褒章系で育てよう!

同僚A 「先生、廊下が汚くて、学生に今、掃除させました。まったく、なんでできないんですかね~?先生からも注意お願いします。」
同僚I 「そうなんです。今ね、A先生、掃除してくださったんです。」
私   「掃除?学生は毎日やってるのにね?」

同僚A 「そうなんだけど、きれいにできないんですよね。すぐ汚くなっちゃう。」
私   「清掃点検の時はきれいだから、OKだしてるんだから、その時はきれいってことですよね?」

同僚A 「そうなんだけど、学生って、意識がないからすぐ汚れちゃうんですよね。」
私   「すぐ、汚れちゃう。ってことは、1日ずっときれいにしていることを学生に意識させたいってことですか?」

同僚I 「あっ、それそれ、1日きれいっていいですよね!」
私   「じゃ、1日1回の掃除じゃ、無理ですよね。休み時間の度に簡単に掃除したりして、1日通してきれいにしておくことを掃除係に教えないと、意識はないですよね。きっと」

同僚A 「でも、そんなの、当たり前じゃないの?」
私   「先生はそう、教えられたから当たり前と思えるんですよ。先生が考えることを学生も考えているだろうって思うことに無理があると私は思いますよ。掃除するってことは、1日通してきれいにしておくことなんだよって学生に教えないとわからないですよ。学生は掃除の時間は頑張ってきれいにしているのに、汚いっていつも怒られるって感覚しかないですよ。きっと」

同僚A 「でも、掃除って1日きれいにすることって、みんなそう思ってるんじゃないのかな~???」
私   「思ってないからきれいでないんですよね?先生も教えられたから、そう思うようになった。なので、学生にも教えたらできるかも知れない。清掃時間はきれいにしているのに、いつも怒られるんじゃ、学生も達成感ないですよね。」

同僚I 「そうなの、先生。そこなんですよね。」

同僚A 「じゃ、休み時間毎に、点検しようかな?」
私   「美化委員さんに不定期にどこの場所が、1日通してきれいか調査してもらって、表彰していくてのはどうですかね?みんな頑張りますよ~」
同僚I 「それ、いい。」


同僚A 「あ~なるほど。」
私   「クラス費からノートとか図書券とか景品ださせてみたり!」・・褒賞系・・

同僚A 「廊下にグループ名を貼ってもいいかも!」
私   「そうそう!自分とこのグループを1番にして、我々も貰ったりして~」

同僚I 「いいね、それ、先生!」
私   「でしょ~?なるべく褒賞系にして育てて行きましょう!注意されることより認められたほうが、人間やる気になりますよね。」


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肯定的な表現のすすめ

肯定的表現をしよう

「消しゴムを忘れない人?」と呼ばれるのと「消しゴムを持ってくる人?」と呼ばれるのではどちらに手を上げたくなるだろう?私は後者だ。目標は肯定的に立てようというのが、コーチングやメンタルトレーニングの世界では常識である。

別に道徳的にそれがいいからというものではなく、脳は意識したものに対しては忠実に目的地に達するように動くからである。

その目標がいいとか、悪いとかの判断はせずに、忠実に反応するのが脳の機能だと言われている。「赤いボートを思い浮かべないで」と言われるとすでに思い浮かべてしまった人が多いのではないだろうか?まさに、そういうことなのである。一度、脳に与えられた情報は達成しようと脳はがんばってしまう。だから、否定的な表現はNO!なのである。

テニスを教えている時代に「ノーミス」と掛け声をかけてからは失敗できないという練習方法があった。それまで普通に決まっていたボールが「ノーミス」と声を掛けられたことで、緊張感を誘い逆にミスが多くなってしまうことが多々あった。まさしく、ミスという言葉に脳が反応した結果である。なんとか生徒をミスから救う方法はないのか!!探し続けた結果、出合ったのがこの「赤いボートを・・・」である。

早速、テニスコートに帰り、部長に指示した。今日からノーミスは禁止!「パーフェクト!!」と声掛けするようにした。結果は望んだとおり、ミスは格段に減った。これが、これからの教育に欠かせないものであるとその時確信した。

日本人の特性なのか、スポ根だとか、気合だとか、多くの競技の監督は(自分も含め)試合の緊張感を練習で作り出そうとするが、本当に勝たせたいのなら実は逆で、試合をいつも通りにさせることが一番大事なのである。

このことに気付いている監督は少なく、未だに、スポ根をやって、生徒を潰して(アンカーリング)いることに気付いていない人も多い。緊張場面を追体験させるのではなく、いつも通り、リラックスさせてやらせるほうが、試合や大事な場面でその子の力はだせるということに気付かせられた。

いいショットが決まったら「よし!ナイスボール」と肯定的な注目を与え、その子のいつもを応援する、そして、目標は肯定的に表現することで現実のものとなる。教師たるもの出す言葉ですら、生徒の意欲を引き出せるものでありたいと私は思う。

例)

○「消しゴムを持ってくる人?」   ×「消しゴム忘れるな!」

○「期限を守る人?」        ×「提出期限を忘れるなよ」

○「時間を守る人?」        ×「遅刻すんなよ~」

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リフレーム

○リフレーム

保健室での一場面

生徒M美 「先生、あたしん家さ・・親父っていないんだよね」

普段は空元気でいっぱいのM美。この時はいつもより、声のトーンも低く、視線も合いません ため息混じりにこの言葉がでました。

教員A  「・・・M美は親父がいないんだね。・・沈黙・・」

ため息をつき、視線もはずしながら

生徒M美 「いいなあ、みんな。何にもなくて・・あたしだけ損くさいよね。なんか」①

教員A  「そうかあ、親父いなくて、損くさいかあ~じゃ、M美のお母さんってどんな人?」

生徒M美 「えっ?あの人へんだよ。」

教員A  「M美はお母さんに良いとこばっか似てるんだ?」

生徒M美 「んなわけないよ。悪いとこばっか似てるよ。」

教員A  「ふうん じゃ、お父さんの分の悪いとこは、似なかったわけだ。親のいいとこより悪いとこが似るんなら、お父さんいない分、他の子より悪い影響も半分ってことで得してんじゃないか?」少し興奮気味に。②

生徒M美 「・・・あっ そっかあ!じゃ、得してんだ あたし」③

超にっこり!

教員A  「そうだね! 得してたんだあ。」・・超にっこり

生徒M美 「なんか、先生すげえね!元気になってきた。」

教員A  「あたしもM美と一緒。3歳のころお父さん死んじゃった。だから今みたいに、悪い影響もなくて、得してるんだからって思って生きてきたよ。」

生徒M美  「先生みたいに、M美もがんばれるかな?」

教員A  「どうかなあ?意外とM美はしょぼいからな~」

    笑いながらからかい気味に

生徒M美  「マジ?何それ~?がんばれるっていうんじゃないの?普通さ~。頭きた 絶対先生を超えてやる!」

教員A  「おっ!そんな元気ある奴は教室いけ、教室。ほれ」

生徒M美  「え~!最悪」

    2人大笑いの中、M美は教室へもどった。

NLPのスキルの中に「リフレーム」というものがあります。フレームとは枠という意味で、額縁に入っている絵をイメージしてもらえばわかると思います。そして、「リ」がついてリフレーム。枠をはずすという意味です。

相手の考え方や見え方の枠をはずし、違った方向から考えることができるようにするテクニックをいいます。

 ①で片親であることを「損した」と表現していますのでここは相手のペースに合わせます。「損くさいかあ~」です。

相手の価値観が損得であることを利用し、②で片親で得している部分もあるんだよと、ここで「リフレーム」です。片親→損 片親→得 とリフレーム。相手の顔が一瞬でパッと明るくなり価値観の転換が成功したことを観察できます。

 昔から「物は考えよう」などといわれていますから、みなさんもこれまで何度も人を勇気づけたりした場面で使ってきたテクニックだと思います。が、説教などでも知られるように、価値観の押し付けでは、同じ言葉であっても、リフレームにはなりません。

この場合は実は、相手が言っていることの逆 損→得 と言っているので、ラポール(信頼関係)が取れていないと、信頼を失うことにもなりかねません。

大事なのは、テクニックではなく、ラポールをとり続けるということです。相手が気分を害したり、そんなこと言ってないのに・・という顔をしたりしたところを見逃さないことです。そして、気分を害したかな?ごめんね。という風に、すぐに関係を修復し、再びラポールを築くことです。

深いラポールがとれていれば、リフレームは上手くいき、相手を楽にしてあげることができます。最初はまず、相手の言っていることを繰り返し(バックトラッキング)ペース(ペーシング)をあわせていきます。

ここで、親の事を損、得で考えるなんて!と自分の価値観で話を聞いてしまうと、「損くさいよね」といってきたとき「お前、そんなこといっているから・・・」などとお説教になってしまいラポールどころではなくなってしまいますから要注意!

相手と深いラポールを築いてリフレームを使いどんどん相手を幸せにしてあげてください。相手の話を聴くということは相手を楽にしたり、相手がわくわくしてきたりと主語が相手です。聴く側が聴く側の考えをはっきりさせて、すっきりしたりすることではないのです。

さあ、あなたは誰を楽にしてあげたいですか?

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できる人として関わる

    できる人として関わる

生徒B「せんせ~い。先生のアイシャドーってテスティモだべ~」

教員A「だよ~。テスティモっていいよね~

生徒B「あ~だから先生って大好き!」

  ~肩に手をまわしてベタベタしながら

教員A「なんで?」

生徒B「だって、他の先生にこんなこと言ったら高校生のくせに化粧してんでしょ!とかうるさいもん。」

教員A「ふうん。学校にはしてきてない。けじめをつけられるBさんなのにね~。」

生徒B「そうなんだよ!あたしんち結構お父さん厳しいからさ、ちゃんと考えてるんだよ。あたしだって。」

教員A「なるほど。ちゃんと考えてる。教育方針がしっかりしているお家なんだね。だから勉強もがんばってるんだね。」

生徒B「そう!勉強がんばってるよ。えらいでしょ?」

教員A「うん。うん。えらいなあ。Bは!本当に。」

生徒B「へへへ。先生また来るね~」

教員A「うん。またおいでね」

これは私が昨年までいた学校の生徒との日常の会話です。何の気なしの普段の会話ですが、実はnlpの要素が会話の中に盛り込まれています。生徒Bが「先生のアイシャドーってテスティモだべ~」といっている語調から(テスティモとは化粧品の種類です)いいなあ~と聞こえたので、「いいよね~」と言葉の語調を合わせて伝えたことで、あなたも使ってるの?これっていいよね~と承認された気持ちになったのだと考えられます。高校生で化粧するなんて!と学校の先生は思いがちですが、時代も変わってきており、学校にしてこないならばいいのではないかと私は思っています。その中に流れるもの、つまり価値観が本当は大事で、そこを育てていくのが教育ではないのかと思います。脅したり、圧力をかけて従わせるは指導する側の不安がそこにあるからだと私は言いたいのです。けじめをつけることを自分でできるように自立させていけばよい。若い子のお化粧についての私の見解です。けじめをつけていることに焦点をあて、認めることでこの子は自分への信頼を取り戻していっています。ここで、なぜ、化粧に詳しいのか→化粧しているから→非行などと、悪いほうに焦点をあてて膨らまして行ってもいいことはありません。生徒を心配しているかのように見えますが、実際は生徒は信じられていないと感じ、教員に心を開かなくなってしまいます。生徒をけじめをつけられる人、つまりできる人として関わることで、生徒とのラポール(信頼関係)が築けます。

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